*Zephyrs*

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決して逢えない二人、―――それは叶わぬ恋だった。

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昨日から公開されました。

東京少年


絶対に報われない恋を描いたラブストーリー。
幼い頃に両親を亡くした“みなと”(堀北真希)には何でも話せる文通相手の“ナイト”がいた。
でも、彼のことは顔を見たことも無ければ、同い年の「男の子」ということ以外は何も知らない。

みなとは、ナイトへの手紙で「好きな人ができた」と告白する。
バイト先で、浪人生のシュウ(石田卓也)と出会い、手探りだけど真剣な恋に落ちたのだ。

シュウとの初めてのデートの最中、みなとは突然、意識を失ってしまう。
目が覚めたあと、なぜか態度を変えてしまうシュウ。

みなとのシュウへの恋はどうなるのだろうか―――。

最近良くある、「死」を使って強引に感動をさせよう!
って作品よりは、何倍も面白いです。

姉妹作品の『東京少女』と同様に、「決して叶わぬ恋」をテーマにしている。

最近の駄作映画だと、「死んだ人に恋をする」的な作品ですかね。


それに比べ、『東京少年』は作中では誰も死にません。

この作品ですごく残念だったのは、
「宣伝ミス」

だと思いましたよ。

チラシとかでも、物語の確信てきな部分を宣伝で公開しています。

作品上、それを隠さないような作りならば問題ないですよ。
最初からオープンに。って感じなら問題ないです。

でも、冒頭のリンゴのシーンとか。
明かされるのが物語の終盤なトコとか。

確実に作品上は、隠そうとしていますよ。

それが、残念です。











(注)以下、ネタバレを含む


最初から、ナイトは登場していて、
二重人格というのを観客提示し、
シュウとの恋に落ちるみなとを見て嫉妬し苦悩していく姿を描くとか。

堀北真希一人二役
として、(観客には別の人と思わせつつ)みなと視点とナイト視点で物語を進め、
シュウが実は同じ人間だと気付くとか。

そんな感じでも面白いですよ。


でも、この映画の作り方ならば・・・。
チラシなどの宣伝で「二重人格者の恋」なんて書かないほうがいいですよ。

みなと×掘北真希
シュウ×石田卓也
ナイト×???

っていう感じにするべきじゃないですかね??


思うところは、
「ナイトがみなとのもうひとつの人格」だとは知らずにこの作品を観てみたかったです。

たぶんすぐに気付いちゃうとは思うんですが、
シュウの「お前、ナイトか?」の科白が、もっと重いモノに変わることは間違いないですね。


でも。
作品として、本当に良い映画だったと思います。

堀北真希が、全身全霊で演じた、すこし不思議で、残酷なまでに切ないラブストーリー
 ラストシーンの幻想的な美しさに、今まで感じたことのない涙が流れる…。”

と謳っておりますが。
まさに、その通りだと思います。

ラストシーン。
というか、そのちょっと前ですかね。

みなととナイトのキスシーン。
この映画で一番気に入ったシーンです。

みなととナイト。
つまり、堀北真希堀北真希のキスです。

鏡を使った、とても幻想的な映像。
観ているこっちまで、その幻想世界に引き込まれそうでした。
(鏡にキスするわけですが。ヒビの入った鏡だったので、ちょっと怖かったりも…(^-^;))

その後、みなと(天使)がナイトを包み込む。
最高の映像演出でした。

ただ、吹き替えが少々雑なんですよね。。。
ナイトの体型が明らかにおかしなシーンがありましたし。。。

ケータイ刑事クオリティ」なら全然問題ないのですが、この作品では・・・ね。

BS-iだからな気もしますが、神秘的なシーンだけにそれがすごく残念でした。